SaaSとは?意味・仕組み・導入メリットをバックオフィスのプロがわかりやすく解説
- 2月26日
- 読了時間: 6分
更新日:7月31日

「SaaS」
最近よく耳にする言葉ではあるものの、「クラウドとの違いが分からない」「導入しないと遅れてしまうのでは」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
特にバックオフィス領域では、電子帳簿保存法やインボイス制度などの法改正、DX推進、人材不足といった環境変化が進み、業務の見直しと最新ツールの活用が急務となっています。
本記事では、SaaSとは何かという基本から、仕組み・メリット・デメリット、そしてバックオフィス業務との関係性までを構造的に解説します。まずは基本的な意味と仕組みを整理しましょう。
Contents
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SaaSとは?意味と仕組みをやさしく解説
SaaSとは「Software as a Service(サース)」の略称で、インターネット経由でソフトウェアを利用する提供形態を指します。
■SaaSの読み方と定義
SaaSとは、ベンダーがクラウド上で提供するソフトウェアを、ユーザーがインストールせずにブラウザなどから利用するサービス形態です。
従来は自社サーバーにソフトを導入し、保守・アップデートも自社で対応する必要がありました。一方SaaSでは、提供側が保守や機能追加を行い、利用者は月額・年額で利用します。
つまりSaaSとは「ソフトウェアそのもの」ではなく、提供モデルの名称です。従来型と比較すると、管理主体が自社からベンダーへ移る点が大きな違いでしょう。
■図解:SaaSの基本構造(従来型ソフトとの違い)

■SaaSのビジネスモデル
SaaSの主な特徴は以下の通りです。
サブスクリプション(月額・年額課金)
常に最新バージョンを利用可能
利用ID数に応じた料金体系
データはクラウド上で管理
企業側にとっては初期投資を抑えやすい反面、継続的な利用コストが発生するモデルといえます。
なぜ今、バックオフィス領域でもSaaSが注目されているのか?|DX・法改正・人材不足
SaaSが急速に普及している背景には、単なるITトレンド以上の構造的変化があります。特にバックオフィスでは、制度変更や人材課題が大きな課題となっているのです。
■電子帳簿保存法・インボイス制度の影響
近年の主な制度変更:
電子帳簿保存法の改正
インボイス制度の開始
マイナンバー関連管理の厳格化
紙やExcel中心の運用では対応が難しくなり、デジタル管理への移行が進んでいます。SaaSはこれら制度対応を標準機能として組み込むケースが多く、導入が進んでいます。
■バックオフィスの人材不足と属人化問題
バックオフィスでは以下の課題が顕在化しています。SaaSは業務の標準化・可視化を促進するツールとして期待されているのです。
慢性的な人手不足
業務の属人化
繁忙期の業務集中(決算・年末調整など)
情シス専任者不在
SaaSと従来型ソフトの違いを比較
SaaSは「手軽さ」と「標準化」に強みがある一方、個別最適なカスタマイズには制限がある場合があります。
項目 | SaaS | 従来型ソフト |
提供形態 | クラウド経由 | 自社サーバーに導入 |
初期費用 | 比較的低い | 高額になりやすい |
アップデート | 自動 | 手動・別費用 |
保守管理 | ベンダー対応 | 自社対応 |
カスタマイズ | 制限あり | 比較的自由 |
SaaSのメリット・デメリットを正しく理解する
従来型のシステムよりも利用しやすいSaaSですが、「導入すればすべて自動化される」という期待は過大になりがちです。デメリットも理解した上で選びましょう。
■メリット
初期コストを抑えられる
常に最新機能を利用できる
テレワーク対応が容易
データの一元管理が可能
法改正対応がスムーズ
■デメリット
自社業務に完全一致しない場合がある
ベンダー依存リスク
カスタマイズ制限
継続コストが発生
入力・運用負荷は残る
バックオフィス業務におけるSaaS活用例
バックオフィス全般でSaaSは活用されています。ここでは業務内容ベースで整理します。
■経理領域
仕訳・会計処理管理
経費精算管理
請求・入金管理
債権債務管理
決算資料作成支援
データ連携が進み、紙ベースでのやり取りは激減します。人は、必要に応じて例外処理や最終判断を実行します。
■労務領域
勤怠管理
給与計算管理
社会保険手続き管理
年末調整業務管理
制度改正への対応が容易になります。一部、入力精度や締切管理は運用設計が必要です。
■総務領域
ワークフロー管理
文書・契約管理
備品・資産管理
稟議・申請プロセス管理
承認フローを可視化できます。一方で、階層が複雑なままだと効果は限定的です。
■情報システム領域
アカウント管理
IT資産管理
セキュリティ管理
各種SaaS利用状況管理
SaaSが増えるほど各アカウントの管理負荷なども増加しますので、ツール乱立には注意が必要です。
SaaSだけでは解決できないケースとは?
■業務設計が未整理な場合
現行フローが曖昧
役割分担が不明確
承認プロセスが複雑
この状態で導入しても、混乱が増える可能性があります。
■属人化・繁忙期問題は残る
業務そのものを代替するわけではない
繁忙期の処理量は減らない
担当者依存は即解消しない
という現実があります。
SaaS導入を成功させるためのポイント
■業務の可視化・標準化
現行業務フローの整理
無駄工程の削減
属人化ポイントの特定
これを行わずに導入すると、形だけのDXになりかねません。
■BPOという選択肢
業務改善の手段は以下のように整理できます。
内製強化
SaaS導入
BPO活用
ハイブリッド運用
SaaSは有効な手段の一つですが、業務設計や運用体制まで含めた検討が重要です。
まとめ|SaaSとは何かを理解し、正しく活用する
SaaSとは、クラウド経由でソフトウェアを利用する提供形態です。初期コストの低さやアップデート自動化などの利点がありますが、導入だけで課題が解決するわけではありません。
特にバックオフィスでは、法改正対応・DX推進・人材不足といった構造課題の中で、SaaSをどう位置づけるかが問われています。
重要なのは、「ツール導入」ではなく「業務全体の最適化」です。
バックオフィス業務の最適化をご検討の方へ
SaaSは有効な手段の一つですが、業務設計や運用体制まで含めて検討しなければ、十分な効果は得られません。
SaaSを導入すべきか判断できない
導入したが思ったほど効率化できていない
属人化を解消したい
繁忙期の業務負荷を平準化したい
などのお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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